公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート
文字サイズ

成年後見制度ってなに?

成年後見制度は、判断能力が不十分な方々の権利や財産を守り、意思決定を支援する身近な仕組みです。

大きく
(1)判断能力が衰えてから利用する法定後見制度
(2)将来の判断能力が衰えた時に備える任意後見制度
に分けられ、法律面や生活面で保護したり支援したりする制度です。

制度を支える基本理念

1

現有能力の活用

本人が現在できる力を活用しようという考え

2

自己決定権の尊重

本人の意思決定を支援し、本人の決めたことを尊重しようという考え

3

ノーマライゼーション

高齢者や障害者であっても家庭や地域で一緒に助け合いながら暮らすことのできる社会をつくろうという考え

4

本人の利益保護

本人が不利益を被らないように支援しようという考え

成年後見制度は、これらの
理念の調和を目指しています。

どういった人がどんな時に
利用できる?

1

父が亡くなり、物忘れがひどくなり預貯金の管理も難しくなってきた母のために。

母
ケーススタディを見る
2

障害のある子の将来が心配、私たちが亡きのちのその子のために。

子
ケーススタディを見る
3

認知症の父の入院費や施設利用料、生活費をまかなうために父名義の株や不動産を売却したい。

施設
ケーススタディを見る
4

訪問販売なのか使うはずのない健康器具で部屋があふれている独居の叔母が心配だ。

訪問販売
ケーススタディを見る
5

一人暮らしになり入院したり、認知症になったりしないか将来のことが不安。

認知症
ケーススタディを見る
6

将来は任意後見で万全?
任意後見は死亡後、契約が終了すると聞きましたが…。

死亡後
ケーススタディを見る

どのように支援するの?

本人の意思決定を支援し、自己決定を尊重して、本人の最善の利益を図ります。

「こんな時に利用できます」

1~4の場合

判断能力が衰えた後には

法定後見制度が利用できます

すでに判断能力が不十分になっている本人に代わって、支援者が施設入所の契約など法律行為を行い、本人を支援する制度です。本人の判断能力の程度に合わせて、3つの類型に分かれます。

「こんな時に利用できます」

5 6の場合

判断能力が衰える前であれば

任意後見制度が利用できます

将来、判断能力が不十分になった時に備えておく制度です。元気なうちに〔支援してくれる人〕と将来の約束をし、〔支援内容〕を契約で決めておきます。望みどおりの支援が受けられるよう、信頼できる方と一緒に自分の将来をつくります。

  • 本HPでは、「被後見人等」は、成年被後見人、被保佐人、被補助人を指し、「後見人等」は成年後見人、保佐人、補助人を指します。
  • 任意後見人に対して、成年後見人、保佐人、補助人を「法定後見人」と呼ぶことがあります。